
~長野県上伊那郡 杜仲茶栽培の歴史~
まだ、絹産業が栄えていた頃、
お蚕様の餌となる「桑」をこの地で育てていたのですが、
化学繊維の躍進とともに養蚕がだめになり、桑畑が荒地と化しました。
その後、何か良いものはないかと探し、杜仲の栽培が始まりました。
現在では有数の杜仲栽培地域となりました。


この長野県上伊那郡で、30年以上前から自然農法で
杜仲茶を栽培してきた農家さんに杜仲茶葉への想いをお伺いしました。
原料屋:はじめまして。よろしくお願いします。
どのような理由で杜仲を育てようと思われたのですか?
農家さん:杜仲ブームの時に、苗の育成と管理を委託されたのが始まりです。
農薬を使わずに育てようと思ったのは、杜仲は長く飲んでもらうものですから、
たとえ微量でも有害な物質が蓄積されることをさけるためです。
原料屋:言うのは簡単ですが、ご苦労があると存じますが・・。
農家さん:そうですね。一番大変な事は除草です。
除草剤を一切使用していないので、草も元気なんですね。
全て手刈りで年に4回実施しています。


原料屋:肥料についても教えてください。化学肥料は使用されないのですか?
農家さん:化学肥料は使用しません。鶏フンなど、有機のものを与えています。
有機の肥料を与えると、ミミズが発生します。土を耕して肥やしてくれます。
原料屋:良いことばかりですね。
農家さん:作物にとっては良いことですが、作る側は大変です。
ミミズが発生することよってモグラが集まり、その穴を野ネズミが通り、
一番重要な根っこに影響を与え、木が枯れる場合があります。
原料屋:なるほど。そういったリスクを背負っていらっしゃるのですね。

原料屋:杜仲は虫が付きにくく、育てるのが容易だと聞いていたのですが、
自然の中で育てることは、やはりそんな簡単なものではないようですね。
原料屋:最後に、無農薬で育てた杜仲と一般の杜仲の違いを教えてください。
農家さん:見た目での違いは、ほとんど無いと思いますよ。
ただ、うちの杜仲茶葉は、生の葉を摘んだものを粉末にして、
葉っぱも繊維も全部飲んでもらう杜仲として作っています。
だからこそ、無農薬で育てたい、安全に飲んでもらいたい、それだけなんです。
そんな想いで作っています。
原料屋:飲んでいただく方を思いながら、
愛情込めて作られていらっしゃる姿が目に浮かびます。
杜仲への想いをお聞かせ頂き、ありがとうございました。
